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上海市というと現代まさに発展途中で、高層ビルが立ち並ぶといったイメージが非常に強いが、一歩郊外に出るとここが同じ上海なのかと思えるほどのんびりした風景が広がる。
しかもかなり上海都心部から離れてもまだそこは上海市内だったりする。
そんな広い上海市の西の端に位置するのが水郷古鎮「楓涇」である。
上海近郊には水郷古鎮がいくつもあり、この楓涇も朱家角と同じように江南の水郷古鎮と呼ばれるが、それほど観光開発が進んでいないためか朱家角ほどの知名度は無い
起点は錦江楽園そばの「梅龍站」
この楓涇は上海市内であるからにはやはり前回の朱家角同様に公共バスで行ける場所にあるのだが、市内からやや遠いということもあるのか、市の中心部から辿りつける直通路線は数少ない。
その貴重な路線が通称梅龍站と呼ばれるバスターミナルから出発しており、乗り場は地下鉄1号線錦江楽園駅から左手方向の、錦江楽園方面に100mほど進んだ場所にある。
このターミナルが梅龍站と呼ばれるのは、昔この近くに国鉄の梅龍站という駅があったためで、今でも地元の人間はこのターミナルをこの名前で呼び、ここと郊外を結ぶバス路線には梅という文字が付けられその名を残している。
ただ現在ではターミナルに上海新西南汽車站という名称がつけられていて、外地から来た旅行者などにはとっては梅龍站という通称名が実際どこにも表示されていないこともあり、初めて利用する人はかなり戸惑うであろう状況になっている。
ここから楓涇へ行くバスは「楓梅線」という名が付けられている。
先にチケット売り場で乗車票を買ってから列に並ぶ必要があり、上海公共交通カードを利用する場合もここで支払い、切符をもらって乗車待ちの列に並ぶことになる。
交通カードを利用する場合は地下鉄からの30分以内の乗継ぎなら、1元の割引きが受けられる。
寂れたバスターミナル
その楓涇バスターミナルはちょっと寂れたターミナルとなっている。
本来はこの集落の交通の拠点となっているはずだが、なんせ楓涇自体が上海市内から外れた場所にあるので、観光客と地元住民以外はそれほど多くの利用客の需要が存在しないようで利用客も少ないという事であろう。
一応ここから他の上海郊外拠点とを結ぶバス路線も発着し、滬杭高速鉄道の金山北駅から連絡する路線もあるので高速鉄道を利用して楓涇を訪れることもできそうだ。
ただ高速鉄道ルートは、所要時間は短そうなものの、駅自体の列車停車本数が少ないため、必ずしもバスルートより使い勝手が良いとも言えない。
バスを降りたら徒歩15分ほど
この楓涇バスターミナルから観光メインの風景区までは徒歩15分くらいの距離で、道もまっすぐ一本道なので迷うことはないが決して近いとは言えな い。途中で3輪自転車のタクシーに乗ることも出来、これだと5分くらいで着き料金は交渉次第だが1人なら5元でも運んでくれるはず
ただよく考えるとこの距離は彼ら3輪自転車を営む人たちの為に残してある距離とも言えそうだ
さて、バスターミナル方面からてくてく歩いていくと、水路を渡る橋の袂に楓涇古鎮の小さな入り口がある。
楓涇古鎮は一応上述のバス下車地点側が正面玄関となっているようだが、特に正規の見学順路というものは無いようで、現在風景区への入場が無料となっているため、どこから入っても問題はなく、今回はここから入場する。